ベランダで自然栽培

　木村秋則さんの御本を参考に、この度、ベランダで自然栽培に挑戦してみることにしました！
　
　木村さんの御本には、初心者はまず、ハツカダイコン（ラディッシュ）から試してみるようにとあるのですが、実は私、ハツカダイコンは辛くてちょっと苦手なのです。（＞×＜）
　小さくて赤くてかわいいな～とは思うののですが…。
　（ハツカダイコンさん、愛せなくてごめんなさい！）
　
　そんな訳で、しょっぱなから難易度は高そうだけれど、だ～い好きなトマトに挑戦することに！
　大好きなトマトのためなら、多少の苦労はエンヤコラです。
　
　トマトの種は信頼の種屋さん、『野口種苗店』からお取り寄せしました。
　そうそう、店主の野口さんですけれど、お若い頃は、なんとなんと（＊＠O＠＊）、手塚治虫先生のアシスタントをなさってたんですってー！
　…と、漫画つながりで、勝手に親近感を感じてる単純な私です。（＊ーー＊；）
　
　それでトマトの種ですが、すでにだいぶ前にお取り寄せしていて、現在は左の写真のようにかわい～い小さな芽が♪
　トマトの赤ちゃんです♪
　木村さんの御本には、野菜の苗を買ってきて植えるよう、初心者にできるだけ負担がないよう書かれてあるのですが、「どうせだったら種からお付き合いしたいわ！」と思ったことや、お店で売られてる苗のほとんどが、成長剤や肥料や殺虫剤のようなものを使って育てられてると思いますし、できるだけ本来の自然栽培に近づけて育ててみたいなと思いました。
　
　で、今日は自然栽培用の土を買いに、とある大きな園芸店へ行ったのですが、驚いたことにそのお店では、そこで売られてるすべての土に、すでになんらかの肥料がブレンドされていて、なにも入っていない純粋な土は売られていなかったのです！
　「肥料の入ってない土は、ないんですか？」と、従業員にもたずねてみたのですが、「ありません。全部肥料入りです」と、渋い顔で言われました。
　今日はお天気の良い土曜日ということもあって、そのお店はたくさんのお客さんであふれていました。
　そのたくさんのお客さん達に、お店の従業員らは肥料の入った土を当然のようにすすめていて、虫がついたり病気になるのは当たり前のことなので、殺虫剤などの薬剤も一緒に買うようにと大声で宣伝していました。
　レジの前には、従業員にすすめられた通りの商品を抱えたお客さんの長い列ができていて、肥料のお試しパックの無料配布も、みなさん迷うことなく受け取っていました。
　
　これから無肥料無農薬の自然栽培に挑戦しようとしてる私は、その光景に出鼻をくじかれたというか…、うきうきとした気分のボルテージが、ちょっとダウンさせられてしまいました。
　同時に、りんごの自然栽培という木村さんの勇気ある試みに対して、世間が無理解で冷たかったという状況が、なんとなく肌で理解できた気がしたのでした。
　とにもかくにも、土がないことにはトマトは育てられませんから、気を取り直して別のお店へ行ってみました。
　次は某有名ホームセンターの園芸コーナーです。
　
　が！
　
　そこでもやはり自然栽培に適した純粋な土はなかったのです！
　本当に驚いてしまいました！
　様々なブランドの土が山積みで売られてるにもかかわらず…です！
　畑の世界では、肥料と薬が購入されるよう、そういったしくみがひそかにできてると聞いてはいましたが、やはり本当だったんだなあ…と、世間の大勢の人達は、こんな具合に買わされちゃうんだなあと、深い溜め息が出てしまいました…。　
　そういう私も自然栽培を知るまでは、作物を育てるのに肥料は必ず必要だと思い込んでましたし、虫や病気が出る根本的な理由についても深く考えることなく、それらが発生した時、あるいはそれらが発生する前に薬剤を使うのは、ある程度仕方ないことと思っていました。
　そして家のプランターの植物のために、「お手軽に使えて便利だわ〜」と、肥料入りの土をなんの迷いもなく購入して使っていました。
　有機か化学肥料か、その位は確認してましたけれど…。

　自然栽培のお野菜を宅配していただいてる『ナチュラル・ハーモニー』さんからは、『プランターは、大地と直接つながっていない事や、そのサイズなどから、完全な自然栽培を目指すと難しい面はあるようです。気楽にしていただくことが成功の秘訣のようですよ。』とのアドバイスをいただきました。

　はい、あまり力まずに楽しんでみようと思います。
　もしかしたら虫だらけになるかもしれないし、トマトが１つも実らないかもしれなませんが、自然栽培がどんなものか、ちょっと体験＆実験してみたいと思います。

　とにもかくにも、純粋な土を手に入れなければ〜！
　今度は別のお店へGO!GO!です！