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『食』のセミナーへ行ってきました [あれこれ]

 今日はナチュラルハーモニーさんの『食』のセミナーへ行ってきました。
 ナチュラルハーモニーさんは自然栽培のお野菜を宅配してる会社で、私はそこから隔週でお野菜を宅配していただいてます。
 近所のスーパーのお買い物と比べると、食費がぐんと跳ね上がっちゃうのですが(ー◆ー|||;)、自然栽培の農家さんを応援したいという気持ちと、美味しく安全な物を食べたいという気持ちもあって続けてます。
 一時、中断した事もあったのですが、本物の味を一度覚えてしまうと、スーパーの見た目がきれいなだけのお野菜じゃ満足できなくて、またナチュラルハーモニーさんに戻ってしまいました。
 届くお野菜は、無農薬無肥料にも関わらず、虫食いも滅多になく、きれいで本当に美味しい。
 毎回口にする度、感動してしまいます。
 それと、エネルギー値が高いせいか、葉物野菜の日持ちもスーパーで買った物と比べると、倍以上長く、びっくりします。
 べっとり水っぽくなって腐ったりもしません。

 今日、お話をしてくださったのは、ナチュラルハーモニー代表の河名さん。
 深く共感できる内容や、初めて聞く衝撃の内容もあったりで、あっという間の3時間でした。
 
 では、印象に強く残ってるお話を、少しご紹介しましょうか…。

 まず…、酸性食品、アルカリ性食品っていう分類をみなさんもご存知ですよね?
 私はてっきり世界共通かと思っていたのですが、なんと、食物を酸性とアルカリに分類するのは、世界で日本とドイツだけなんですって!
 で、人体の酸性やアルカリ性のバランスを取るのは赤血球や肺、腎臓といった臓器であって、食物でそのバランスを取る事は不可能なのですって。
 そんな訳で、肉を食べたら身体が酸性に傾くとか、アルカリイオン水は身体に良いとか、まるで関係がないのですって。
 実験室でのデータや結果と、生身の私達の体内で起こる反応は違うと…。
 巷にはある特定の食品が心臓に良いとか、血液をサラサラにするだとか、食と健康を結びつけた様々な情報があふれていますが、「頭で考えて食べるんじゃなくて、五感で食べましょう!」と河名さんは繰り返しおっしゃってました。
 それと、「健全な土地で健全に育った作物が健全な身体を作る」ともおっしゃっていました。
 
 最近の畑では、どんな除草剤や農薬も利かないタイプの雑草や病気が出てきたそうです。
 人間の身体でも、薬が効かない耐性菌が見つかったりしてますよね。
 畑も人の身体も大ピンチです!
 
 しかしながら、自然栽培では虫や病気の発生にもちゃんと大切な意味があり、けして悪い事だととらえません。
 一般の畑では肥料が使われるのが当たり前ですが、自然界において、ある日突然に大量の窒素やリン酸、カリなどがドッと土に入る事はあり得ず…。
 つまり、人によって肥料を加えられた畑は、自然界から見るとバランスを崩した不自然な土になってしまった事になるのだそうです。
 その不自然な土に育った作物も、不自然なバランスの栄養を吸い上げて、当然、不自然なバランスで成長していき…。
 すると、自然界は不自然な部分を浄化、あるいは淘汰させるために虫や病気を発生させるのだそうです。
 なんとか不自然な部分をなくして、またあるべき姿へ戻そうとするのだそうです。

 会場に北海道で初めて自然栽培に挑戦したという農家さんがいらしたのですが、ジャガイモには必ずつきものの、『ソウカ病』というかさぶた状の病斑を作る病気が、自然栽培4年目にして全く出なくなったとおっしゃっていました。
 このお話に、「え…、薬を使わずに!?」と、周りの農業関係者の方々が驚いてらっしゃいました。
 その様子を見て、「本来の土にしていくのが自然栽培なんですよ」と、河名さん。
 
 そうそう、環境にも身体にも良いイメージのオーガニックですが、実はここ近年行き詰まり傾向にあるのだとか。
 環境や健康を害するのは農薬だと思われがちですが、確かに農薬も問題なのですが、実は肥料の方がより深刻なのですって!
 無農薬のイメージのオーガニックですが、実は認可されてる農薬もあり、密かに使われてる事もあるそうです。
 そして大量の未完熟肥料投入でバランスを崩した土地で育った、環境にも健康にも良くない、最悪のオーガニック野菜が増えてるのだそうです。
 オーガニックも100%信じられないとなると、一体、何を食べたらいいわけ~!?(>◆<;)
 自然栽培、早く世界に広まって欲しいです!
 「とにかく、悪いものはできるだけ身体に入れない、入れたら出せる身体作り!そして野菜より、主食のお米をまず、変えてください」と、河名さんはおっしゃっていました。

 薬まみれの食べ物と、薬と化学物質まみれの私達…、自然界からの重要なメッセージを無視し続けると、この先ますますとんでもない事になるかもしれませんね…。
 河名さんも、「今まさに、本物を見極める転換期に来てる」とおっしゃっていました。
 私もそんな気がしています。

 畑も問題点山盛りですけれど、畜産もやはり同じようにあれこれ盛り沢山で…。
 私は食べた事ありませんが、高級な霜降り牛肉…、みなさんはどのようにしてそれが作られるかご存知?
 河名さんのお話では、最高級の霜降り肉にされる牛は、不自然に太らされて自力では歩けないし、目も見えないんだとか…!!!(T■T|||)わ~ん!

 以前、YouTubeで、動物虐待とも思えるような畜産についての悲惨な映像をいくつか観た事があります。
 フォアグラのための鳥の飼育映像とか…。
 「そんな映像、残酷だから観ない!」っていう人もいますけど、知ろうとしない事の方が残酷だと、私は思います。
 私達の命が、どんな犠牲のもとにつなげられているのか、ちゃんと知っておくべきだと思います。

 今回のセミナーでも、食べる事、生きる事、自然との共存…などなど、本当に深く考えさせられました。

 家に帰ってから、iTunesで、『フード・インク』と『ありあまるごちそう』という映画を観ました。
 セミナーの内容とも相まって、胸に強く迫るものがありました。
 自然に反してどんどん工業化され不自然になっていく食べ物と、その一方で増え続ける病気と飢餓…。
 みなさんも気が向きましたら上記の作品、ご覧になってみてください。
 
 TPP参加で、日本の農業は…、世界の食の行く末はどうなっていくのやら…。
 『食べる事』は『生きる事』と密接につながっています。
 一人一人が真剣に考える必要があると思います。
 きっと、より良く変えられるはず…!
コメント(2) 

コメント 2

おゆき

こんにちは。

 TPP参加は、日本の農業に打撃を与えるということばかりが問題視されがち。でも、それ以上に、食の安全性が脅かされることが、多いに心配されますよね。この協定の内状をよく知って、ひとりひとりが真剣に考えてほしいと、私も痛切に感じます。

 『ダーウィンの悪夢』や『モンサントの不自然な食べもの』という映画は、ご存知でしょうか? フードインクと並んで、グローバリズムと食の問題を考えるうえで外せない、おすすめの映画です。貴重な知見が得られると思います。まだでしたら、ぜひぜひご覧になってみてください!

『モンサントー』は、4月10日に札幌でも自主上映による上映会がありますよ〜


by おゆき (2013-04-02 16:20) 

Emi

♪ おゆきさんへ ♪

おはようございます!

ご紹介いただいた2作品、チェックしてみますね。
ありがとうございます。(*^v^*)
by Emi (2013-04-03 06:48) 

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